みやた形成外科・皮ふクリニック ロゴ

たるみ・ほくろ・シミ・ソバカス・シワ・毛穴・脱毛・入れ墨・部分やせ・ニキビ跡のレーザーから手術に至るまで専門医が責任を持って治療するクリニック

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ワキガ手術

ワキガとは、腋臭症といって、汗の腺の一種、アポクリン腺が多く存在し、そこから発生する臭い(腺そのものの臭いと細菌感染の混合で起こるとも言われています)が気になる症状です。欧米では当たり前なので何も治療対象にはなりませんが、日本などでは8%程度の人しか臭いがしないため、臭いの少ない民族である日本人にとっては非常に気になる症状となります。通常の汗の臭い(エクリン腺の臭い)とは異なるものであり、ワキガの手術の基本はアポクリン腺を取るものです。私自身はエクリン腺のみのために手術はしません。汗の臭いは場合により全く変わらないこともありますので、あくまでアポクリン腺の臭いを改善するものとお考え下さい。

ここでは剪除法についてお話をします。

手術は、はさみを用いて皮膚の裏側に付着したアポクリン腺という臭いのもとを取り去ります。皮膚の切開範囲は約3〜4cmです。皮膚を切り取ったりすることはありません。この方法を用いたからといって傷が他の方法と著しく違うわけではありません。皮膚のしわに沿って切開します。実際には治療後2〜3ヶ月ほどは皮膚が引っ張られたようになり、跡は目立ちますが、次第に治ってきます。通院は基本的に治療日とその翌日、3日後、1週間後、2週間後です。局所麻酔で行い、その日に帰ることができますが、手術後3日間は手を動かすことにかなり制限を設けます(肩固定をします)ので、3日間お仕事を休めるときに実施した方が無難でしょう。また、1週間は肩関節は動かせず、生活上は不自由かと思います(体を使う仕事の場合は1週間お休みが必要です)。両ワキ同時でも可能ですが、日常生活に支障が出るでしょう(どんな仕事であれ1週間は休んで頂きます)。通常日常生活の制限と患部の安静を保つために片ワキずつ2〜3週間以上、できれば1〜2ヶ月あけて実施することが望ましいと考えます。簡単に考えすぎて、手術後に無理をするとトラブルが起こります。絶対に予定のある日程で手術をお受け下さい。手術をしてから、明日は来れないとか腕を動かさざるを得ないといわれても困ります。この間隔や処置の考え方はクリニックそれぞれですので、あくまでご参考までに。

傷跡は絶対に残ります。切れば必ず傷はできますし、跡の程度も個人差があります。これは盲腸の手術跡が個人によって大きな差があるのと同じです。

なお、多汗症とワキガは必ずしも同じではありません。この点を十分理解し、不必要な手術をお受けになることは避けて下さい。安易な診察・手術は反対です。

なお、臭いが完璧に取れますかということについては、治療後半年ほどは全く臭いがしませんが、皮膚につながって残存するアポクリン腺の出口部分(手術では皮膚を切り取らない限り絶対に取り切れません)が必ずありますので、腺への神経の回復とともにごく弱い臭いがすることがあります(当然全員に起こるわけではありません)。これは再発ではありません。世界中のどんな手術法を用いてもこれは同じです。手術したら全く臭わないと保証する所はあまり信用できません。多くの再発と言っている方がこれを事前に聞いていないためにそう感じるようです。もちろんきちんとアポクリン腺を取らない手術でも神経が一時的に切れるので、半年ほど臭いがなくなりますが、その後全く元通りに臭うことがあります。これとは全く違います。必ず改善します。あくまで治るのではなく、改善するものです。

手術ができない人の条件は、

  • ワキガの臭いがしない人
  • 局所麻酔にアレルギーのある人
  • 安静が保てない人
  • 神経質な人、精神科のお薬を飲んでいる人
  • その他、病気があって医師から手術できないと判断されている人

以上が主なものです。

実際の手術模式図

ワキガ手術の模式図 皮膚を切開

ワキガ手術の模式図 アポクリン腺の切除

なお、費用は保険の種類により異なりますが、3割負担の場合でも両脇で5万円以下です。保険の自己負担率が2003年4月より3割となったため、ほとんどの方は上記費用となります。

よくある質問

Q:仕事は休む必要がありますか?

A:手術当日は休んで下さい。安静が第一です。腕を固定するのが3日間ですので、その間お休みいただくのが理想的です。3日間のお休みを御願いしております。肉体労働は1週間無理です。両脇の場合は仕事内容を問わず1週間の休みを要します。

Q:どれくらいで日常の制限はなくなりますか?

A:手術後1週間で腕を挙げないなどの制限はなくなります。スポーツも水泳以外は軽いものなら構いません。入浴は手術翌日もしくは翌々日からシャワー可能です。ただし、順調に治った場合です。傷を濡らすことができるのには2〜4週間はかかります。

Q:トラブルはないのですか?

A:医療行為ですから当然完璧というわけではありません。統計的には2%ほどに術後出血が起こります。皮膚表面は3センチしか切開していなくても実際はわき毛の範囲全てが傷です。そのため手術後数日の圧迫固定と1週間腕を挙げないという制限を設けます。出血が起こると皮膚の一部がダメージを受けてしまいますので、ひどい場合は一旦糸をはずし、出血を洗い流してから止血します。軽い場合はそのまま様子を見ます(このレベル程度ならトラブルとしての確率はもう少し多いでしょう)。皮膚が少し欠けてしまいますが、時間とともに治ってきます(傷跡は残ります)。治るまでの時間が長くなるとお考え下さい。

Q:傷はすぐ治りますか?

A:2週間で抜糸が終了ですが、その後も約8割の方が傷がジクジクします。この期間が1〜3週間ほど余計にかかります。傷跡は絶対に残ります。どんな手術方法でも傷跡がないということはあり得ません。

Q:剪除法の利点・欠点はありますか?

A:利点は手術結果が確実である点、保険が効く点などです。欠点は皮膚に傷をある一定の長さ残すこと、皮膚がジクジクしやすいこと、固定・安静期間が必要なこと、傷跡のひきつれが一定期間生じることです。


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