脂肪凍結・冷却ダイエット:クールスカルプティング(クルスカ)

新しい脂肪融解治療機 「お腹ダイエット」「ぜい肉取り」のクール・スカルプティング、通称「クルスカ」。
ポッコリ膨らんだお腹の皮下脂肪などを、ダウンタイムや痛みを殆ど生じさせずに凍結融解します。
当院では新型のCoolsculpting ELITEを導入しています。

*当院院長は日本形成外科学会などで本機器の臨床検討などの講演をしております。

脂肪凍結・冷却ダイエット:クールスカルプティング(クルスカ)

部分やせ治療機器(「お腹ダイエット」)として「クルスカ」を導入しています。
クルスカは、脂肪と水分の凍る温度差を利用して、皮膚や血管などにダメージを与えることなく、脂肪細胞を約1時間かけてゆっくりと凍結させ、その後細胞が徐々に死んでいく現象を生じさせることで、約8週間かけて徐々に皮下脂肪を減少させる装置です。

このクールスカルプティングはメスを使うことなく、また痛みもなく選択的に脂肪細胞を融解(溶解)するSelective Cryolysisという理論のもと開発された装置です。
2008年に現在の美容機器の殆どを開発したともされるWellman研究所の医師グループであるD. MansteinやR. Andersonらにより基礎的な論文が発表された後、センセーショナルなデビューをしましたが、装着サイズが大きく、日本人の体型に合わないことから、実用的ではなく、私自身が数年前に施術を受け、効果を実感したものの、開発状況を見ていましたが、日本人女性のサイズに合わせて改良されたため、満を持してクルスカを導入しました。その後、よりフィット感に優れ、かつ2つのアプリケーターを同時に使用できるELITEが登場したため、機器を更新しました。
通称 お腹ダイエット、お腹やせの機器です。切らない脂肪吸引とも言われています。

そもそも人体においては主として水分で構成されていますが、脂肪組織だけは主たる成分は「油」です。動物性脂である人体内の皮下脂肪は、固体となる温度が水分より高く、また低温曝露に対して炎症を生じたり、脆弱であるとされます。通常は体温などの熱によって恒常性が維持されるために、人体が凍ることはありませんが、局所をしっかりと吸引し、均一に温度を下げることによって、脂肪のみがまず凍結(厳密には結晶化)、そして(皮膚や血管、神経などの主成分たる)水分が凍結しない程度の温度を維持できれば、人体に有害な事象を発生させることなく、選択的に脂肪にダメージを与えることができます。
実は、この選択的脂肪破壊Selective Cryolysisは、寒冷地で乗馬をする習慣のある女性の大腿部が細くなったり、アイスキャンディを常時食していた子供の頬が痩せた事例(寒冷暴露による脂肪織炎という現象)などをヒントにしているとされています。つまり、お腹ダイエットだけではなく、凍結することで本来はどこでも皮下脂肪は融減少できるはずではあるのです。

もちろん、完全な脂肪凍結温度においてでは、細胞は壊死という状態となり、強い炎症やダメージを生じさせます。そのため、完全凍結とはならない温度までで維持し、後続する炎症反応によりアポトーシスという細胞死を引き起こすように装置はプログラムされています。ぜい肉除去のクルスカは完全凍結壊死を生じるわけではありません。

クルスカの実際の施術方法ですが、2つの冷却パネルでお腹などの皮膚・皮下脂肪を稲津で引き込むアプリケーターと呼ばれる装置を装着、35〜60分間冷却をします。すると、そのあとにはシャーベット状となった皮下脂肪が生じます(中性脂肪の針状結晶化)。なお 同類の脂肪凍結機器がエステなどで流通しています。施術を受けた方は分かると思いますが、直後に脂肪が凍結してシャーベット状にはなりません。クルスカの場合ははっきりと分かるシャーベット状に変化をします。

装着部
新しい脂肪融解治療機 「クルスカ」 治療の様子:装着部
模式図
新しい脂肪融解治療機 「クルスカ」 治療の様子:治療中の模式図
装着例
新しい脂肪融解治療機 「クルスカ」 治療の様子:装着例

施術中の痛みは生じません。シャーベット状になった状態も10〜20分程度で元に戻り、赤みが若干残る程度です。
クルスカによる大きなトラブルは報告されていませんが、皮下出血が生じたりすることもあります。また短期間の知覚鈍麻(触った時に何となく鈍い感じ)が生じますが、日常生活への支障はない程度で、徐々に回復します。またアプリケーターの吸引が途中でずれると痛みが生じることがあります。

脂肪減少量(局所ダイエット量・お腹ダイエット量)は、医学論文によってバラツキはありますが、約20%とされています。
原則として治療後のリバウンドはありませんが、痩身・ダイエット系治療の共通点として、効果が出るのに時間がかかるため、その間に体重の増加などが起こると、結果が分からなくなることもあります。治療期間中は過度の飲食を避け、できれば少し本来のダイエット(食事ケア)、運動に努めることをお勧めします。 痩身・ダイエット系治療共通の重要因子として、「魔法のように脂肪が減る」ものではありません。しかし、きちんとケアをされると確実に結果が出ます。お腹ダイエットのような局所においてはこれは重要な事です。

クルスカの施術可能な範囲は、装着可能なエリアに依存するために、腹部周囲などに限られ、スカルプシュアアクセントウルトラのように顔を含めどこでも、とはいきませんが、ダイエット・痩身系の併用治療も含め、治療可能範囲においては効果の高い治療の一つです。顔面の「たるみ」治療のように、複数の治療機器を導入し、状態によって使い分けや併用をしていくことになるでしょう。

クルスカによるお腹ダイエット、お腹やせの治療費は、4万円+消費税となります(原則として治療部の写真撮影を許可して下さる方)。
大型のアプリケーター(施術面積2.5倍)による施術・お腹ダイエットの場合は、費用は8万円(2部位相当)となります。
また凍結減少させる範囲が限られますので、腹部などを幾つかのパーツに分けて多部位治療をする事でより広範囲の効果を得ることができます。

世界的には、複数部位施術で6部位平均で実施すれば、腹部全体のスタイリングに大きな効果があるとされており、今では非外科的痩身治療の殆どはこのクルスカが占め、全米では脂肪除去系手術の4倍の施術数となっている標準的治療法です。
アメリカFDA(日本の厚生労働省に相当)において脂肪減少効果のある治療として承認されています。日本人においては腹部脂肪の融解がどうしてもダイエット(体重減少)と認識しがちですが、世界的には部分痩身、スタイリングというのは新しい潮流として市民権を得始めています。

*なお、「お腹ダイエット」の表現は俗称です。医学的にはダイエット=食事制限で、体重減少を伴わないものですが、痩身や部分痩せの表現は一般の人の理解が得にくいと考え、あえてお腹ダイエットという表現をしています。当院でつけた通称です。「お腹ダイエット、お腹やせのクルスカ」として、その効果をご理解頂き、是非施術を受けて頂ければと思います。お腹ダイエットのイメージで分かって頂けると考えています。

実際に装着されるアプリケーターはさまざまなサイズのものがあり、最適なものをデザイン、選択します。

クルスカの症例写真(業者提供):まさにお腹やせ、お腹ダイエットです。

治療前
新しい脂肪融解治療機 「クルスカ」 治療前
1回治療2ヶ月後
新しい脂肪融解治療機 「クルスカ」治療後

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