ヒアルロン酸によるしわ取り治療
当院では局所の溝・くぼみを埋める従来式のヒアルロン酸注入だけではなく、顔全体のバランスを考えて若い輪郭を取り戻し、リフトアップ効果のある注入法も実施可能です。複数本のヒアルロン酸を用いても、費用は事前にお知らせして実施します。
ヒアルロン酸注入(局所) 1本(1cc) 8万円+消費税
全体の輪郭形成&リフトアップ施術 2〜4本使用 12〜18万円+消費税
ヒアルロン酸の注入により加齢によって凹んでしまった溝、しわ、たるみを改善する事が可能です。しかし、魔法の治療ではありません。その適応や起こりうるトラブルについても十分理解いただき、治療をお受けになって下さい。
当院では様々なタイプのヒアルロン酸を使用しております。基本的にそれぞれの製品ごとの利点などがありますので、診察の上で最適なものを使用します。厚生労働省の承認を得たジュビダーム、レスチレンが優れているかのような記載も見受けられますが、たるみ・しわの状態とのマッチングを考えて選択をするのがベストと考えております。ただし当院院長はレスチレンの技術指導医を務めており、ジュビダームビスタが国内承認を得て最初に日本美容外科学会JSASで講演をさせて頂いておりますし、また様々な会社の国内外で開催される上級者向けセミナーに参加、講演したりもしているので、それぞれの良さを理解した上で、医学的に最善と思われる使用方法を推進しています。
さてヒアルロン酸の注入手法ですが、数年前までは、ほうれい線、マリオネットライン、目の下など、凹んだしわ、たるみ部分にだけ充填する手法が基本でした。そして近年は顔の加齢によるボリューム不足を埋めて若々しい顔を作る手法(bolumizing lift)に変化してきました。但し、これは過度に実施してしまうと顔が平坦で目の下の頬がベタッと膨らんだ浮腫んだような特有の顔になります。顔の加齢性変化を解剖学的に理解し、無理のない注入を適切な部位に実施することで、このような異常な形態は防げます。海外の学会やセミナーで研修を積んで、bolumizing liftに関してはいち早く国内に導入した実績もありますので、注入前にはきちんと診察をし、どうすれば綺麗に見えるか若々しく見えるかをお話しした上で注入します。
さらには最近では、少量の注入でシェイプする(形態を整える)手法・リフトアップする手法や深部の加齢性萎縮、下垂などを考慮して全体を若い頃の形状に近づけつつリフトアップする手法も登場してきました。volumizingとシェイプ、リフトアップそれぞれの良さを使い分けながら適切な量で顔面の形態を作っていくように工夫しています。
もはやヒアルロン酸注入は単に溝を埋める治療法ではなく、リフトアップする治療法へと進化しています。日本人は「ほうれい線」を気にするあまり、溝を埋めることに目を向けがちですが、若々しい顔貌に見えるにはどうすれば良いかを専門医が診察、提案して顔面形態を作っていくように世界的には変化してきているのです。もちろんほうれい線への注入も実施しますが、それだけではない提案も可能なのです。1度その手法で治療を受けた方は非常に高率にリピートします。
実際の治療方法は細い針や先の尖っていない針(カニューラ針)を用いてしわの部分に注入します。来院してその日にも治療可能です。半〜1年すると自然に吸収されますので、効果の持続のためには定期的な注入が必要となります。なお、初回は少し控えめに注入し、2〜4週間後に微量を再注入し、ムラをなくします。注入することは簡単でも、多すぎるものを吸引することは出来ないからです。また2〜3回の施術をおこなうと、徐々に持続期間が長くなる傾向にあり、目の下などでは2〜3年は持続することもしばしばです。
費用は、1本8万円+消費税(1 cc)ですが、ボリュームアップやリフトアップのために本数にこだわらず、また最適な種類のヒアルロン酸を組み合わせて使用する手法の場合には施術費用は変動し、12〜18万円+消費税となります。
治療の前に麻酔の塗り薬を使うと、針を刺す痛みが軽減します。この前処置は特に費用を頂いていませんので、ご希望の場合はご予約時に必ずお申し付け下さい。当日ですと、お時間が取れない場合があります。
ここまで、良いことばかりを書きましたが、では全く問題がなく、安全なのでしょうか。
医療行為ですから絶対に安全ということはありません。当院でも注射後に赤くなった、しこりが生じた(免疫反応)という事例があります。また滅多にないことですが、血管内に注入されたりして皮膚の一部が血行不全に陥ることがあります。世界的には失明例も報告はされていますが、非常に稀です。それらを防ぐためには血管の走行など解剖学的知識が重要です。これは通常の美容外科医では見たことのない血管走行であり、顔の外傷などの処置・手術経験で血管走行に詳しい形成外科専門医であるからこそ、敢えてここに記載させて頂きます。また大量のヒアルロン酸を浅く注入すると灰色に透けてしまうこともあり(特に目の下)、その点も注意が必要です。
ちりめんじわには、材質の関係上難しいことはご承知下さい。上記のようなコラーゲンを用いたり、レーザーなどを考慮します。