みやた形成外科・皮ふクリニック ロゴ

たるみ・ほくろ・シミ・ソバカス・シワ・毛穴・脱毛・入れ墨・部分やせ・ニキビ跡のレーザーから手術に至るまで専門医が責任を持って治療するクリニック

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切らない上まぶたのたるみ治療機器 Plexr(プレクサー)

plexrproduct

プレクサーはプラズマを利用したたるみ、しわ治療器です。特に上まぶたのたるみに有効です。
当院に日本第一号機が導入されました。
イタリアGMV社製

上まぶたのたるみに対して、従来フラクショナルレーザー、サーマクールアイ等による治療がおこなわれてきましたが、まぶたの皮膚は薄く、下層にはまぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)や眼球もありますので,眼球保護は必須で、かつ小さなダメージしか与える事が出来ませんでした。そのため、基本的には手術を中心とした治療が今でも広くおこなわれています。当院でも眉毛下切開などによる上まぶたのたるみ治療を積極的に実施してきました。上まぶたのたるみの治療法は「手術」と決まっていたのです。しかしながら、このプレクサーの登場によって、手術ほどの効果は得られなくとも、上まぶたのたるみが機器治療によって可能となったのです。

理論としては、プレクサーはプラズマというエネルギーを用いた機器です。プラズマは雷やオーロラなどに代表されるエネルギーで、非常に強いエネルギーを持った電子の運動が生じた状態です。固体、液体、気体に次ぐ第4の物質の形態であり、プラズマそのものが強いエネルギーを有しています。通常レーザー等では光が物質に吸収され、それが熱となって皮膚などを加熱していきますが,プラズマの場合、ダイレクトにエネルギーが伝わり、瞬間的に物質を破壊します。そのために皮膚の下にある筋肉や眼球に影響を与えません。

plexr

非常に小さな針状のプラズマ発生面を皮膚に非接触的に近づけると,プラズマが発生し、皮膚を焼灼します。その際、レーザーのような光から熱への転換ではなく、粒子の電離、放電プラズマによる非常に高いエネルギー・温度と非熱的な細胞膜破壊によって瞬時に皮膚がダメージを受けます。これを1〜2ミリ間隔で繰り返し、皮膚に多数の点状のダメージを生じさせ、これが治癒する時に収縮し、また再生された新しい皮膚の柔軟性によって,たるみを改善していきます。

プレクサー直後

左の写真は直後の状態です。無数の細かい点状の照射跡が発生し、これが1週間程度残存します(目を開けると二重まぶたの中に殆どのエリアは隠れます)。その後は擦り傷と同じで、赤みが少し残りますが徐々に薄くなっていきます。レーザーや高周波RFよりも遙かに強いエネルギーで皮膚を収縮、再構築していきます。

治療は1ヶ月以上の間隔を空けて2回目を実施、その効果を見て、皮膚の赤みが収まってから3回目を実施していきます。

事前に塗布麻酔を実施してから治療をおこなうため、痛みはかなり軽減しますが、あまり痛みが強い場合には麻酔の注射もおこないます。

右は実際の治療前後のお写真(上:治療前、下:治療後1ヶ月)です。目がしっかりと開いて眼力が増しているのが分かります。

但し、この治療は眼瞼下垂には効果はありません。あくまで皮膚のたるみに対する治療です。二重まぶたになることもありません。加齢によって皮膚がたるみ、二重のラインがぶれてきた、重く被ってきた場合などに有効なのです。

プレクサー臨床写真

そもそもこのプレクサーはイタリアで開発、販売され、2010〜2015年で1200台ほど出荷されているそうです。既に実績のある機器です。製造会社はこのプレクサーによる治療をSoft surgery(ソフトサージェリー)と呼称しています。つまり切らない治療ではあるが手術に近似した効果を得るもの、ソフトな手術ということです。まさにそのような結果を得る機器であり、欠点は1週間のかさぶたが生じる事にはなりますが、手術よりも遙かに軽く、なにより「切らないので傷跡が残らない」のです。

昨年の秋にアジア全体の代理店契約を得た韓国の業者から当院に打診があり、テスト治療を開始しました。日本国内での医師個人輸入、治療開始について協議をした結果、手術ではないものの技量を要するために、当面は手技をマスターした医師にのみ輸入を認めることとなりました。適当に治療するとトラブルも発生するほどエネルギーが強いプラズマ機器です。

費用は、上まぶたの治療1回7万円(税別)となります。基本的には2〜3回の治療です。


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