多機能型フラクショナル炭酸ガスレーザーCO2RE(コア)
当院では4種類目のフラクショナルレーザーとして、CO2RE(コア)を導入しました。
フラクショナルレーザーというのは皮膚に微小な穴を多数開け、細胞の新生、コラーゲンの増殖を促すことで美肌効果、小じわ改善、ニキビ跡、傷跡改善を行うレーザーです。
赤みの期間などが短い(但し効果が弱い)スターラックス1540、表面を浅く削るタイプのpixel2940、しっかり削って結果を出すが著しく赤み・かさぶたなどが生じるeCO2と発展してきましたが、このCO2REは、様々な機能を1台で兼ね備える万能型タイプです。フラクショナルレーザー機能と、アブレージョン(削り取る)機能、外科的切開機能など、いわゆる巷間の炭酸ガスレーザーでできるとされる機能全てを兼ね備えています。
万能型、多機能であるので、その用途は幅広く、また革新的な機能(モード)を有していることから、今までにはない使い方ができます。当院は多数のレーザーを所有している関係上、各機器の最大のメリットを活かすため、他の機器との併用もしばしば行います。特にニキビ跡治療においてはeCO2とのフラクショナルレーザーコンビネーション照射が優れている印象を持ちます。
もちろん他にもイボやほくろを熱影響少なく除去したり、盛り上がりのあるシミを除去したり、様々な用途に使用できる機器です。
現時点で最新の技術を集め、非常にスマートな機器です。スキャナ本体内蔵タイプなのでハンドピース(持ち手)も非常に細く、細かい動きができることでより厳密な施術も可能です。
ただ、もちろん全てに優れているわけではありませんので、各種機器との使い分けが重要です。
では多機能型のCO2REの特徴を以下にお示しします。
CO2RE(コア)の特徴
さて、機能の詳細については、フラクショナル炭酸ガスレーザーとしてが主となるので、特にeCO2という当院で従来スタンダードに用いてきた機器との比較が必要ですが、このCO2REはレーザーが洗練され、安全にコントロールされている、レーザー発振時間が非常に短く、周囲への熱作用が弱いタイプです。eCO2は特にニキビ跡などで、がっちりと削り、熱作用をしっかり生じさせて、傷を持ち上げるよう作用させましたが、CO2REは強く照射することで対応するだけではなく、レーザー照射の形状を特殊にしてきちんと狙いを定めて削っていきます。「じゃじゃ馬」のeCO2と「セレブ」なCO2REという感じでしょうか。eCO2は取り扱いが難しく、設定と経験によって効果も大きく左右されますが、CO2REは機械任せの部分が多くあります。さらにはニキビ跡や傷跡において従来通りのフラクショナルだけではなく、角張った部分を物理的に削り取るアブレージョン機能を用いることで、より強い改善を得ることが可能です。この機能は通常のレーザーアブレージョンというかなりハードな方法と比較して圧倒的に早く赤みが消えるフージョンアブレージョンによって得られる効果です。この機能を主にeCO2と併用することも多く実施しています。
かさぶたなどが生じる期間はeCO2とほぼ同程度で1週間ほどですが、fusion modeの場合は、少し焦げたようなかさぶたが目立ちますので、ご希望の方は特殊な傷に塗布できるファンデーションでカバーして頂きます。
左の写真は全体をCO2REのfusion modeで照射した直後の写真です。しっかりと削れて焦げているのが分かります。但し点の集合体のように正常な部分が間に介在しますので、治癒は早期に完了します。
当院での症例
traditional resurfacing modeでほくろ治療 (左:治療前、右:治療直後) |
deep modeでシワ治療 (左:治療前、右:1回治療1ヶ月後) |
deep modeでニキビ跡治療 (左:治療前、右:1回治療1ヶ月後) 細かいものは改善していますが、深いものはまだまだです。 次回fusioon modeで治療予定です。 |
*効果は個人差があります。また長期経過により、ニキビ跡などはより改善しますが、シワは逆に徐々に元に戻ります。 |
なお、治療費はeCO2と同じ設定で、両頬 60,000円(税込66,000円)、鼻頬 80,000円(税込88,000円)です。
アフターケアも同じく、24時間濡らすことができません(特殊なシートを貼ります)。その後は保湿に気をつけて日常生活をおこなって頂けます。