部位別たるみ解説【おでこのしわ】
3. おでこのしわ
原因
額自体のたるみももちろん影響はありますが、もう一つ忘れてはならないのがまぶたのたるみです。まぶたがたるむことで目に覆い被さり、ものが見えにくくなったり皮膚がまつ毛に触れることによって、人は無意識に眉を上がる力を使って目を大きく見開きます。簡単にそれを見分ける方法としては目を閉じて、おでこに手を当ててゆっくり目を開きます。その時に眉毛をあげないように意識します。その時のまぶたの状態が「たるんだ本当の姿」です。その時おでこにしわがなければ、原因はおでこではなくまぶたにあります。
適した治療方法について
まぶたの影響が強いようなら、まぶたのたるみ取り手術がもっとも効果的です。原因がなくなれば眉毛を上げることもなく、額にしわを寄せることもなくなります。ただ、手術はしばらく腫れたり傷跡が気になるでしょう。それを避けたい場合にはボツリヌストキシン注射があります。額を動かす筋肉を麻痺させる作用によって、約3〜4ヶ月はしわが目立たなくなります。但し、あまりにまぶたのたるみが強い場合には眉毛を上げることができない=目を開けにくいという事につながりますので注意が必要です。注入量・位置の繊細なコントロールを要します。
額自体のたるみであれば、凹んだしわに沿うようにコラーゲンやヒアルロン酸を注入します。また特殊な針を刺して、皮膚の裏面から高周波を照射してしわの部分に熱を与えてしわ伸ばしをして、その後に再度折れ曲がらないようにヒアルロン酸を注入する手法(スムースライナー)もあります。
額の皮膚そのものを引き締める治療としてはウルセラシステムという高密度焦点式超音波機器があります。強い熱作用で額の皮膚、筋肉を収縮させ、眉を引き上げます。しわが取れるまでの効果はありませんが、引き上げて目が開けやすくなることでおでこを動かす力を減らせます。