フォトセラピー:ICON(アイコン)
フォトセラピーは、シミを薄くする、肌の張りを出す、ツヤを改善するなど、総合的な老化対策をする治療器です。かさぶたが生じるものの、テープなどを貼る必要もなく、日常生活に大きな制限を設けず、レーザーと比較すると楽で、かつ広範囲を治療可能なことから当院でもかなりの患者様に実施頂いており、満足度の高い治療です。いわゆるフォトフェイシャル、IPL、光治療と称される治療に属する治療法です。
当院で導入しているICONは、従来の光治療器と違って、皮膚冷却装置が取り付けられているために、痛みが少なく、より安全に高出力で照射できる機械です。
従来から使用していたスターラックスも同様の機器でしたが、ICONは、2013年5月の時点でフォトフェイシャル・IPL系の中で世界で最も高出力な機種であり、それを安全に使用可能にするための強力な冷却装置を搭載しています(スターラックスが旧型機で、ICONが新型機となるため、当院のスターラックスは廃棄としました)。
既存のフォトフェイシャル・IPL系の機器と比較して、切れ味が非常に良く、従来は難しいとされていたような色調のシミにも反応します。その分だけ皮膚を保護する冷却機能が著しく改良され、前世代のスターラックスで可能であった出力よりかなり強くまで発振可能となっています。
当たり前ですが、万能ではありません。しかし、光老化と言われるシミや肌の張りの低下等、多様な範疇のものに有効です。老化に対して、広い範囲でカバーできる方法だと感じています。もちろんシミなどでは、Qスイッチレーザーの効果には劣ります。しかしレーザー治療は、数日間テープを貼ったりと、御本人がなかなか踏み切れない理由もありました。これを解消するために低出力(ロングパルス)のレーザーなどを使用もしましたが、これらにはない魅力があるのも事実です。肌の質感の改善や張り感などはこのタイプの治療法に特有のものです。
照射は10分程度です。半日から一日日焼けした後のような火照りが持続します。翌日くらいからシミが浮き上がってきます。麻酔は必要としませんが、静電気が生じたような痛みはあります。リスクはこの赤みが長く続く人がいること、皮膚の下の腫れぼったい感じが、強く出ることがある(シワも伸びますが)、がさついたような違和感が数日続くということでしょう。
これらの性質上、使いこなすのは通常より少し知識が必要ではありますが。それだけにより効率良く、かつ強い効果を得られることとなります。
治療費はICONの場合、顔全体で2.5万(税別)です。頬鼻など、部分的に治療する場合は1.5万円ほどになります。
気軽に継続して受けて頂ける方法です。当院では主に頬鼻を中心に照射することをお勧めしています(部分照射1.5万+消費税)。
治療回数は1回で満足いく人もいますが、一般には3~4週間ごと3回程度を目安とし、ご希望によって最大6回までとしています。その後は光老化のメンテナンスとして3~6ヶ月毎の照射を基本にしています。むやみに毎月照射を繰り返すことは肌に対する熱作用過剰となる事からお勧めしていません。