みやた形成外科・皮ふクリニック ロゴ

たるみ・ほくろ・シミ・ソバカス・シワ・毛穴・脱毛・入れ墨・部分やせ・ニキビ跡のレーザーから手術に至るまで専門医が責任を持って治療するクリニック

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ダイヤモンドピーリング

ダイヤモンドピーリングは金属のバーに蒸着されたダイヤモンドを皮膚に当ててカンナをかけるように皮膚の角質を削る治療です。聞くと大変なもののように感じるかもしれませんが、痛みは少なく、出血などはしません。より平らを求める場合にはこちらを用います(商標でダイヤモンドトーンというものがあり、治療内容は同じですが製造されたメーカーの違いからこのような名称としています)。
ともに老化した角質を取り除き、肌をなめらかにします。また、新陳代謝が亢進し、肌の張りが回復します。
基本的にはケミカルピーリングと同じ作用です。ただ、ダイヤモンドピーリングは治療直後より肌のなめらかさを実感できます。

クリスタルピーリング・ダイヤモンドピーリングによる治療のイメージ 治療前

治療前の状態です。角質のきめが乱れ、表面的にざらつき感があったりすれば、光の反射が乱れ、くすみが生じます。
また、毛穴に皮脂が詰まると毛穴が広がって見えますし、ニキビ跡も同様に段差が目立ちます。

クリスタルピーリング・ダイヤモンドピーリングによる治療のイメージ 治療後

ピーリング後の状態です。角質の乱れは改善し、きめが整うことでくすみが取れますし、ちりめんじわも改善します。
また、毛穴の汚れも取れ、表面はくぼんだ感じが減少します。なだらかな印象を与えます。
もちろんこれらは1回の治療では難しいので、回数が必要です。これにより出血など起こさないで、普段通りの生活をしつつ、治療が可能となります。

ダイヤモンドピーリングとケミカルピーリング

ケミカルピーリングの方が良い適応は、ニキビと毛穴の詰まり、くすみです。毛穴の強い目詰まりは皮膚の陥没も伴うので、ダイヤモンドピーリングの方が良いでしょう。肌を艶やかに化粧のりを均一にするという点ではケミカルピーリングの方が上です。また、コラーゲンの再生を促すこともケミカルの方が優れていますので、肌のふっくら感を出すにはケミカルが有効です。

ダイヤモンドピーリングの良い適応はニキビ跡、毛穴の開き、はっきりしたくすみです。毛穴については毛穴の出口の角が取れてなめらかになること、目詰まりが取れることから時間とともに目立ちにくくなります。はっきりしたくすみは余分な角質が乱れて皮膚表面に付着しているのが原因ですので、削り取ることできれいになります。これによりわずかな凹凸のあるちりめんじわも改善できます。
もちろん凹凸が完全に消えるなどということはありません。現実には手触り感やツヤ・化粧のりなどが主に実感できるものです。凹凸が消えないと満足できないような人、はっきりした結果を出したい人には向いていないでしょう。外見上の大きな改善よりも肌質や化粧のりなど感覚的な変化が中心です。もちろん肌の状態を診察することにより治療法の適応は判断します。

6~10回ほどは治療する必要があります。特にニキビ跡や傷跡など、明らかに正常皮膚との段差がある場合は10回以上の治療を要します。
ご希望によりビタミンCとの併用も可能です。

小じわをふっくらさせたい、全体にあるぼやけたシミを綺麗にしたいという場合は、単に皮膚を削るピーリング系の治療よりも、メソアクティスなどの導入系治療の方が向いています。
日常生活での注意点は日焼けを避けること、保湿を十分に行うことです。
よく、皮膚が薄くなりすぎるのではということを聞かれますが、節度を持って適切な間隔で行えば、正常な皮膚の復元力がありますので、異常な状態にはなりません。ある一定回数までピーリングした後は、施術の間隔を数ヶ月毎などに伸ばしていき、正常の皮膚の厚みをきちんと保てるよう配慮します。

ダイヤモンドピーリングの効果

新しい健康的な皮膚に生まれ変わります

基本的には物理的に削る治療です。毛穴周囲の硬くなってしまった角質、開いた毛穴の角を削って再生を促し、柔らかくしていくことが主となります。皮膚は活発に新陳代謝して細胞分裂をしています。これを促すことになりますので、新しい健康的な皮膚に生まれ変わってきます。もちろんその際には、過剰な回数の治療や強力な吸引圧などを与えず適切な治療を適切な間隔でおこなうことが重要です。また開いた毛穴、黒ずんだ毛穴の中には皮脂が酸化して黒くなったり、角栓という硬い詰まった物質が生じています。これを施術で除去することも重要です。ただ、皮脂分泌は生理的な活動ですので常に起こっています。時間と共に毛穴にはまた詰まりが生じますが、ダイヤモンドピーリングを繰り返して、皮膚質が柔らかく、しなやかな毛穴となることによって、この詰まりは取れやすくなっていきます。

ですからダイヤモンドピーリングの効果というのは、皮膚の形状を変えるということはできません。適切な間隔で繰り返しおこなうことによって肌を健やかに柔軟にして、生理的な皮脂分泌を妨げることなく、健康的にしていくものです。

ダイヤモンドピーリングの副作用

ダイヤモンドピーリングは名前の通り、ピール=削る治療です。皮膚は削られても再生はしますし、実際に削る深さはごく表面ではありますが、もちろん肌質を考えずに過度に削ると皮膚へのダメージが強くなります。適切な強さで削っても、その頻度、回数が多くなれば、肌の再生より速いペースで削ることになるために肌は徐々に薄く敏感になっていきます。
正しい頻度・回数で適切な強さで削ることによって肌は柔らかくしなやかになっていきますので、焦らずにじっくりと施術を受ける必要があります。

最近、ピーリングというものが一般に認知され、広く行われるようになると、ケミカルピーリング、ダイヤモンドピーリングを適当に長期間実施してトラブルを起こしている例を見かけるようになりました。その際に重要なのが年齢による肌の違いを考慮することです。若い人の肌はターンオーバー・再生力が強く、大きな問題にはなりにくいのですが、美肌、アンチエイジングのために中年期以降に繰り返しピーリングを実施すると、上記のようなトラブルから、皮膚が薄く脆くなっていきます。期間が長くなければ徐々に元に戻っていきますが、長期にわたったピーリング治療の結果となると、もはや肌は元に戻らず、薄いままとなります。
特に短期的には肌がツルッとして調子良く感じますが、メンテナンスのため漫然と実施をしてしまうと、本来必要な角質の厚みがなくなり、それを補うために皮膚自体は細胞分裂をしますが、それが追いつかなくなっていきます。薄くてテカったような肌になります。一見つやがあって良さそうに見えますが、実際には非常に敏感肌の状態であり、外からの刺激に弱い肌です。かぶれやすくなったり、すぐに赤みが生じたり、最悪の場合血管が浮き出て常に赤ら顔になってしまいます。

これらのトラブルを避けるためには、ある程度の回数まではしっかりと実施をしても、それ以上は肌の状態を確認しながら、適切な間隔や強さで実施をしていかなければいけません。「木を見て森を見ず」にならず、毛穴や皺だけを気にするのではなく、健康な肌を得るために全体として肌の厚みや質感を注意深くチェックして実施をしていく必要があるのです。

ピーリングの種類

一般にピーリングとは皮膚表面を何らかの手段を用いて剥がしていく治療法です。皮膚表面(主に角質)を剥がすことによって皮膚の再生を促します。皮膚はターンオーバーという仕組みがあります。皮膚の構造は、上から角質、表皮、真皮という構成ですが、健常な若い人の場合には約1ヶ月の周期で表皮が細胞分裂によって入れ替わっています。基底層という表皮の一番底にある細胞が分裂し、次々に細胞を押し上げ、表面で角質となり、最後には垢になっていきます。このサイクルが遅れていくと,肌のくすみの原因になりますし、過剰な角質などは毛穴詰まりの原因にもなります。ピーリングはこのサイクルを促し、健常な状態にするという役割と、また健常ではあっても硬い皮膚、毛穴が詰まっている皮膚の場合には、ピーリングをおこなうことで皮膚を柔軟にしたり、詰まりを除去していくことが可能です。皮膚細胞はお互いに情報を交換して正常な状態を保つようになっているため、表皮の健常化は真皮という皮膚の柱であるコラーゲンなどがある層にも良い影響を与えるとされています。

このピーリングには薬剤を用いるものと機械的なものがあります。

薬剤を用いる「ケミカルピーリング」は酸の力で角質の層を均一に剥がしていき、毛穴の詰まり「角栓」をも溶かす作用があります。
機械的なピーリングは物理的なものですから、表面を平坦化する作用が強く、硬い皮膚、凹凸のある皮膚に特に有効となります。また通常は吸引圧をかけて皮膚を吸い込みながら削っていくため、硬い毛穴詰まりなどには特に有効となります。粉を吹き付けるクリスタルピーリングと、細かいダイヤモンドのヤスリを用いるダイヤモンドピーリングが代表的なものです。但し、粉を吹き付けるクリスタルピーリングは,その粉が皮膚の微細な穴に詰まることがあるため、当院では最近ダイヤモンドピーリングを主として用いています。
用途としては、ケミカルピーリングはニキビの治療、くすみの治療、小じわの治療などに用い、ダイヤモンドピーリングは毛穴詰まりやニキビ跡治療に用いますが、近年は様々なレーザー機器が登場しており、特にダイヤモンドピーリングの場合は毛穴の掃除、肌質の均一化を目的としたり、レーザー治療をおこなう前の準備的な治療(毛穴詰まりをなくし肌を柔軟にする事によるレーザー効果の増強目的)として位置づけています。


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